それがこの カールツァイスJ3双眼鏡 なのです。
今回はこの双眼鏡と当時の時代背景などをご紹介いたします。まず、このJ3双眼鏡ですが、接眼レンズを回転させることで5倍と10倍の切り替えができるポロプリズム型の双眼鏡です。
現物は今でもしっかり光学機能が動作し、実際に使用することができました。古い双眼鏡なのに色味も無く、クリアな見え味で当時からカールツァイスの技術力が高かった事が伺い知れます。日本でカールツァイスの双眼鏡と言うと、東郷平八郎が愛用していたという逸話が有名です。実際に愛用していた双眼鏡は横須賀の記念艦「三笠」に所蔵され、当店で展示しておりますJ3双眼鏡と同じ形をしています。
当時はどの海軍でも低倍率の単眼鏡や、フランスのルメヤ製双眼鏡を使っていたのですが、東郷平八郎は私物のカールツァイス双眼鏡を使用しており、その高倍率のプリズム双眼鏡は艦隊でも一番良く見えたといわれています。100年以上前から高い技術力で作られていたカールツァイス双眼鏡。そのJ3双眼鏡を8月末まで当店で展示をしております。
最新のカールツァイスの機材も見ることができますので、是非足をお運び下さい!(参考文献:100Years Carl Zeiss in Japan)