確かに広い会場で座席が後方だとステージ上を観るのには遠いですし、モニターに映っていない「推し」や「担当」をチェックするために双眼鏡は必要とも言えます。
さて、今回使用した会場はさいたまスーパーアリーナ。形態はスタジアムモードで、座席200レベルのステージほぼ正面。アリーナを挟むので距離は遠いです。
比較した機種は以下の三機種。ライカの高級ポケットタイプ。コンパクトさと高い性能を持っています。
スワロフスキーの高級ポケットタイプ。ポケットタイプとしては少し大きめですが、光学性能はピカイチ。
ビクセンの小型防振双眼鏡。コンパクトながら防振機能があるのでライブの現場で話題になっています。
これら三機種を今回は『ライブ』という使用目的の上で性能と倍率の面で比較をしました。(※各双眼鏡の詳細は商品ページをご覧ください)
最大の理由としては『防振機能のおかげで唯一サイリウムを振りながらでも使うことができる』という点にあります。
ライブと言っても楽しみ方は人それぞれだとは思いますが、やはり盛り上がることで動きが生まれてしまうもの。その中でしっかりと使用ができたのがアテラ防振双眼鏡でした。どの双眼鏡も片手でのホールドは可能ですが、防振機能のあるアテラは多少体を動かしていても安定して観ることができます。これはライブという場面ではかなりの強みで、筆者はペンライト片手に使用しましたが像質を保ったままステージをしっかり観ることができました。
細かい像質の部分では高級機種には劣りますが、ブレが抑えられることを考えると問題にはなりません。明るさの面でもステージ上を観るなら十分でした。
欠点としては防振機能の使用時間に限りがあること。5分経過で電源がオフになる機能が付いているので、電池の消耗は防げますが覗きっぱなしというワケにもいきません。適度に電源を入れ直してあげることが必要です。また本体が防水仕様ではないので、屋内型の会場なら問題ありませんが野外フェスなんかの場合ですと天候によっては使うことができない点も注意です。
安定した姿勢でしっかりと観るのならばこちらの方がより鮮明に観ることができるでしょう。
となると10倍以上になりますが、10倍と12倍でさほど大きな差は感じられませんでした。
理想としては座席によって倍率を使い分けることですが、一つ持つのなら10倍が安定でしょうか。近すぎなければ12倍でも問題はないと思います。
高級機ではないにせよ価格帯としては高い部類入りますが、ライブでの使用目的での需要が高いというのも頷ける使い心地です。
身体が動くことによる視界のブレの中でもしっかりと観ることができるのはライブでの双眼鏡の使用において大きなアドバンテージです。
今回比較に使用したウルトラビット8x20やCL Pocketなどは観劇やコンサートといった「安定した姿勢での落ち着いた鑑賞」をする場面ではおススメできますが、ライブで「盛り上がる場面での鑑賞」となるとアテラ防振双眼鏡が最善なのではないでしょうか。ライブでの楽しみを豊かにするために是非双眼鏡を持って行ってみてはいかがでしょうか?スワロフスキー NL PURE 10x52 603,900円(税込)
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